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プログラミング、3DCGとその他いろいろについて
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おもりの付いたバネは振動しますが、これはタイムパラドックスが起きるため時間逆転シミュレーションに失敗し続けている哀れな機械とみなすことができます。昔の人は歯車を複雑に組み合わせ計算機を作りましたが、単純なバネおもりシステムでさえもすでにコンピュータと呼べるのです。
おもりの付いたバネは振動します。バネによるポテンシャルエネルギーは谷のようになっており、左右を行ったり来たりするのです。
この現象自体には文句のつけようがありません。しかし別の解釈は可能です。これは、水色のボールが坂を駆け上がる時間逆転シミュレーションをしようとしているのに、水色のボールをキャッチしてくれる受け手がいないためにプログラムが迷っている状態だ、とみなすことができます。逆再生動画なら水玉が坂を駆け上がった後、それが何かに収まらなければいけません。それはひょっとしたら上から突然でてきた巨人の手かもしれませんし、静止衛星の格納庫かもしれません。しかし現時点でそんなものは存在しないため、このシミュレーションは受け手を探して右往左往するのです。
じっさい、バネにつながれたおもりをキャッチする機械をおいたら、そこで状態は安定するでしょう。それがシミュレーションの解だからです。
おもりが動く勢いでバネは伸び、伸び切ったときに外部のロボットアームがおもりをキャッチします。そうすれば、バネは再び縮むことはなく、ポテンシャルエネルギーの坂を登りきった状態で固定されます。これを、時間逆転シミュレーションが完了した状態とみなすのです。
これはバネが伸び切った状態でキャッチされたおもりであるとともに、時間逆転により坂を登りきってボール置き場に格納されたボールでもあります(たぶん、元の時間ではボール置き場が破壊されて谷に落ちてしまったのでしょう)。時間逆転シミュレーションが完了すると、安定するのです。ちなみに、空気抵抗があると中央で安定するのは、受け手(時間逆転したボールの落とし手)がいないので、ボールは最初からそこにあったことになったのです。どのような場合でも、おもりとバネで時間逆転シミュレーションが出来ることが証明されましたね。
次の図はバネおもりシステムによる時間逆転シミュレーションの全容を表します。
私達が見ているおもりの振動は、時間逆転の計算ループに相当します。哀れなバネおもりシステムは、タイムパラドックスが起きない良い計算結果を見つけられずに、必死で別の未来を試し続けており、それがバネが伸びたり縮んだりというくりかえしの動きとして現れているのです。
この解釈を採用すると、おもりの運動エネルギーは、時間を逆転させる力に相当します。じっさい、これは逆再生動画中の原子や分子のランダムな運動のエネルギーと同じです。逆再生動画でボールが坂を駆け登るのに使われるエネルギーは周りの熱です。バネおもりシステムでは、無数の分子の代わりにおもり一つだけを使っているのです。
おもりがバネを伸ばしきった後バネが収縮に転じるのは、おもりが時間逆転力を使い切り(つまり、運動エネルギーが0になった、停止した)、時間が再び元の方向に進み始めたからです。そして、バネおもりシステムはある程度時間が元の方向に進むとまた時間逆転力(おもりの運動エネルギー)が貯まるので、今度はバネを縮める方向に時間逆転するのです。
では、バネおもりシステムは時間逆転シミュレーターなのでしょうか?もちろんそうです!そしてそれだけではなく、他のたくさんの現象のシミュレーターでもあります。これはたとえば、地球に北極から南極へ貫通する大穴を開けてたときの、その中を行き来する物体の運動もシミュレートできます。物体は重力に引かれて北極から南極へ行き、南極から北極へ…を繰り返すのです。
実のところ、振動現象というのはわたしたちの周りにありふれているので、それが別の何かのシミュレーションに偶然なってしまったとしても、全くおかしくないのです。