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プログラミング、3DCGとその他いろいろについて
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化学反応でスイッチをつくってみます(実際の化学反応ではなく、シミュレーションですが)。自己複製する化学物質とそれを一定の速度で消費する物質があった場合、未来は全滅か際限ない増殖のどちらかです。どちらの未来になるかは最初の自己複製子の量によります。
マウスでクリック:シミュレーションをスタート。
自分と同じ種類の分子を作り出す生物のような分子があったとすると、その分子はどんどん自己複製していき宇宙を埋め尽くすでしょう。
それだけでは面白くないので、その分子を一定の速度で分解する別の物質も用意します。すると自己複製子は最初の量によっては全滅する可能性も出てきます。自己複製子は自分自身を増やしますが、それを分解する物質があるせいで、複製が分解に追いつかず、全部バラされてしまう危険性があるのです。
未来を決めるのは最初の自己複製子の量です。最初ある量より少なければ全滅し、多ければ無限の増殖が可能となります。これは2択であり、中間はありません。(まあ厳密には自己複製と分解がちょうど釣り合う地点というのもありますが、極めて微妙なバランスを保たねばならないので、現実にはありえないと考えていいでしょう。なにしろ現実世界ではどんなに環境をうまくコントロールしようとしても、わずかなノイズは入ってくるからです。)
これは面白い現象です。まるで、自己複製子は中間の状態を禁じられているかのようです。自己複製子は0になるか全宇宙を支配するかどちらかでなくてはいけないのです。
これはある意味、草食動物と、それを狙う人間の関係に似ています。ある程度草食動物の数が多ければ全滅はしないでしょうが、あるレベルを下回ると全滅します。ただしこのシミュレーションと草食動物には違う点もあります。草食動物の場合宇宙を埋め尽くすほどの増殖することはありません。エサが限られているからです。