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プログラミング、3DCGとその他いろいろについて
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ミンスキーの<役立たず機械>の働きを時空図に書いて考えてみます。これは一種の状態を戻す機械と考えることができます。
役立たず機械は、スイッチをOnにすると、自分自身のスイッチをOffにします。スイッチとは2つの安定した状態の谷がある機械ですから、次のような図になるでしょう:
スイッチを切り替えるとは、一つの谷からもう片方の谷に状態が移ることです(切り替えた時カチッと音がするのは、高いところから谷に落ちたときに開放されるエネルギーが空気を震わせたのです)。<役立たず機械>は、スイッチを片方の谷に移しても、それを元の状態に戻してしまうのです。
これはある種の擬似時間逆転現象とみなすことができます。<役立たず機械>はスイッチを入れられると、「スイッチがOffの状態が過去」として、時間逆転をスタートさせます。だから<役立たず機械>は自分のスイッチを切るのです。タイムふろしきと同じです。
もちろん、これを行うのにはモーターの電力が必要ですから、本当に時間逆転しているわけではありません。スイッチの状態はたしかにもとに戻ったかもしれませんが、そのかわり電池の残量は減っているのです。真の時間逆転なら、電池が減るどころか増えてほしいものです。
永久機関を作ろうとしたらじっさいに発電しようとする量以上のエネルギーを消費してしまい本当の永久機関ではなくなってしまうという話と同じで、これは本当の時間逆転装置なんかではないのです。この装置を時間逆転と結びつけるのは、ハンマーしか持っていなければすべてが釘に見えるというような視野偏狭でしか無いでしょう!