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プログラミング、3DCGとその他いろいろについて
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ダーウィンの提唱した自然淘汰による進化をグラフに描いてみました。
左の茶色い山と緑の玉が描かれたキャンバスをマウスでドラッグすると、山の形を変えられます。
このプログラムは自然淘汰による進化を表しています。緑色の玉がランダムな動きをしながら山を登るということがわかると思います。緑玉が次々と子孫を残し、進化しているのです。山を登ることが進化です。
山は生物の形質(足の長さ、目の大きさなど、それがどのような生物であるかを表す)で、緑の玉は生物です。緑の玉はいくつかランダムに薄い緑の玉を作り(突然変異+繁殖)、その中の一部だけが生き残ります(自然淘汰)。
ここで重要なのは、高い場所にいる玉が生き残るという点です。子供の遺伝子にかかる突然変異は完全にランダムなものですが、生き残りにはバイアスがかかります。ある意味で、確率が歪んでいるようなものです。高い方へ移動する確率のほうが高くなるため、山の高い方へ高い方へと移動していくのです。もし生き残り方も完全にランダムだったら、山に登ったりはせずバラバラな方向へ移動してしまうことになるでしょう。
この山はダーウィン主義者たちからは適応度地形と呼ばれています。ダーウィン主義者は「進化に目的はない」と口を酸っぱくして言いますが、ご覧のとおり、高い方へ移動することが目的だともみなせます。もちろん、アリストテレスの目的論には科学を停滞させた前科があるのですが、目的とは脳がつくったもので、脳は純然たる物質でできているのです。つまり目的は物理的な性質に過ぎないわけで、毛嫌いすると逆に目的という概念を神秘化しかねないでしょう。