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プログラミング、3DCGとその他いろいろについて
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タイムトラベルにより1ビットの情報をループにすると、1か0が始まりのない円を描きます。そのなかに1つNOTゲートを入れるとタイムパラドックスが起きてしまいますが、2つに増やすとタイムパラドックスは起きません。タイムパラドックスが起きるかどうかは、NOTゲートの数で決まるのです。このページでは、その様子を見ることの出来るシミュレーションで遊べます。
△をクリック:NOTゲートを有効/無効にします。有効なNOTゲートは白く、先端に小さな丸が付いています。無効なゲートの背景は灰色です。
このプログラムは、SF小説『輪廻の蛇』のように、無から情報が現れループする様子を表しています。ただしここでループするのは1ビットの情報だけで、その情報は光があるか(1)ないか(0)で表されます。
このループ中にはNOTゲートが6つ仕掛けられており(ただしすべて無効状態)、どれか1つでもNOTゲートを有効にすると、0が1に、1が0に変換され、タイムパラドックスが生じます。つまり、未来から来た情報と過去へ行く情報に齟齬が生じるのです。
驚くべきことに、有効なNOTゲートを2に増やすと、タイムパラドックスは消えます。否定の否定は肯定だからです。一見、NOTゲートはタイムトラベルにとって悪いもののように思えますが、実は奇数個のNOTゲートが悪いだけで、偶数個のNOTゲートは良いものなのです。ですから、NOTゲートが一つだけ有効になっていたら、数を1つ増やしても減らしてもいいのです。
これはある意味、人からいきなり突き飛ばされた状況に似ているかもしれません。そんなことをされたらあなたは気を悪くするでしょうが、もしそこに車が突っ込んでくるのであれば、むしろ感謝するでしょう。NOTゲートも1つだけなら嫌ですが、あとで別のNOTゲートが1つやってくるということがわかっているのなら、ありがたいものなのです。