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プログラミング、3DCGとその他いろいろについて
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タイムトラベル可能な物理法則の世界のシミュレーションに、未来からのタイムトラベラーをセットしたとします。すると、そのタイムトラベラーは世界に受け入れられ再生産されるか、拒否され跡形もなく消えるかのどちらかとなります。
ときどき「どの生き物が生き残るかは偶然だ」と言われることがあります。しかし一般に、このように偶然で説明するのは危険です。もしかするとカオスのように、一見法則がないように見えて決定論的な法則があるかもしれません。もし偶然で説明する癖がついてしまえば、重要な法則を見逃す可能性があります。それに、現実の宇宙には決定論的に動く要素と確率的に動く要素がありますが、決定論的な流れをたどっていけば最終的には確率的に振る舞う何かに行き着くのは当然です。私達が重視すべきなのは確率的なものを結果につなげる決定論的な流れの方です。
ここでは、根拠のない自信とミュンヒハウゼンのトリレンマをタイムトラベルの視点から考察します。この2つは根拠なく何かをするという点で同じですが、それはまだ誕生していないタイムトラベラーが現代に影響を与えるというのと論理的には同じです。
前回述べたように、タイムトラベル可能な世界のシミュレーションにペガサスの写真を外部からセットすると、それが未来から来たと解釈され、沼の分子が組み合わさり生きたペガサスになる可能性があります。スワンプ・ペガサスです。このページではスワンプ・ペガサスを連続して作った場合、その世界は写真がなくても自発的にペガサスを作るようになることを示します。
物理学者たちは半分おふざけで、タイムトラベルを利用して難しい計算を素早く解くアルゴリズムをいくつか考案しています。私もその精神を見習い、タイムトラベルを悪用したいと思います。しかしそこで気になるのは、「タイムトラベラーはどの時代からやってくるべきか?」、ということです。計算に利用するのなら、タイムトラベラー(情報)はなるべく現在に近いほうが良いでしょう。その方が、コンピューターが不測の事態で壊れる可能性を排除できるからです。一兆年後の未来からタイムトラベラーがやってくるというのは、宇宙の未来を知りたいときにはすばらしいですが、実利的な計算に利用するときには、その間にずっとコンピュータが壊れないように見張らなければならないので大変です。このように、タイムトラベルを悪用する際、タイムトラベラーが近未来からやってきたほうがいい場合もあれば、遠い未来からやってきたほうが良い場合もあります。