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プログラミング、3DCGとその他いろいろについて
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有名なSF小説作家のグレッグ・イーガンさんが最近のSF映画についてダメ出ししています。
具体的にダメ出しのターゲットとなっているのは『her/世界でひとつの彼女(2013)』、『エクス・マキナ(2015)』、『インターステラー(2014)』の3作品です。
要約するとどれもこれも薄っぺらいしアホじゃないの?というものです。
現代の全てのSF映画が頭悪いわけではないと前置きはしつつも、憤慨されているようです。
グレッグ・イーガンさんのSF小説『ゼンデギ』を読んだので気付いたことを書いておきます。
私は以前、SF小説『クロックワーク・ロケット』の舞台となった宇宙のシミュレーションプログラムを作りました。
DartをJavaScriptにコンパイルしたものなので死ぬほど重いですが。
『クロックワーク・ロケット』(グレッグ・イーガン)のシミュレーション?
このシミュレーションはある意味インチキで、その理由の一つに「シミュレーションとは名ばかりの、重要なデータを人力で作り入力したものだ」、というものがあります。
いわばアニメーションを予め人力で作って、再生しているだけのようなプログラムです。
シミュレーションを名乗るからにはそのアニメーションに相当するデータをCPUによる計算で作ってほしいものです。
この記事では、どのようにその「重要なデータ」を作り出したのかについて述べます。
ここで言う「重要なデータ」とは宇宙の全歴史のデータです。
物体がどのように動き振る舞うのか。
もしこの作り出し方が間違っていたらすべてがおじゃんで恥ずかしいのですが・・・。
以前、私はグレッグ・イーガンさんのSF小説『クロックワーク・ロケット』の宇宙をシミュレートしようとしました。
結果出来上がったのは、自分の脳であらかじめ宇宙を作り、結果を再生するだけのプログラムという妥協の産物でした。
このシミュレーションは結果としては正しいのかもしれません。
(まあ厳密に言うと、Orthogonalシリーズ3巻の最後のほうで実は宇宙がトーラスでないことがわかってしまったのでその意味で確実に間違っていますが、まあ、細かいことは抜きにして下さい)
しかし、データを作り出す作業に自分の頭を使ってしまいました。
しかしシミュレーションの精神とは、頭を使わずコンピュータを使ってお手軽簡単に世界を眺めようというものではないでしょうか!?
そういうわけで、かなり不満の残るものです。
それ以来しばらくタイムトラベル可能な物理法則の宇宙を作るにはどのくらいの計算が必要なのかについて考えていました。
この記事では、その仮説について述べます。
SF小説『クロックワーク・ロケット』の世界のシミュレーションを作ってみました。
ただし、正しいシミュレーションになっているかは少し自信がありません。