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プログラミング、3DCGとその他いろいろについて

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食べ物と出て行くもの

食べ物とそれが体の中を通って出てくるもののエントロピーについて考えます。どちらが高いのでしょうか?おそらく出てくる方でしょう。食べ物に含まれたエネルギーは脳や筋肉を動かすのに使われた後熱として外に出ていくので、出ていくもののエントロピーは高くなるのです。身体の秩序を保つためには環境にしわ寄せを押し付けなければいけません。


食べ物と出て行くもののエネルギー

食べ物と出ていくものはどう違うのでしょう?臭いや見た目以外だと、食べ物はエネルギーたっぷりで、出ていくものにはあまりなさそうだというのがあります。

両者のエネルギーが描く地形が正確にこんな形かはわかりませんが、大雑把に言ってこれであっているでしょう。食べ物はエネルギーの山の頂上にあり、出ていくものは下にあるのです。生き物はこの間に水車をいくつも仕掛け、エネルギーを利用するのです。

出ていくもののエネルギーが低いのは、生物が食べ物のエネルギーを消費するからです。脳や筋肉によって使われたエネルギーは熱エネルギーに姿を変え、体の外に排出されます。熱いもののほうがエントロピーは大きいので、生き物は周囲の環境にエントロピーを押し付けているといえます。人が運動で汗をかき、犬がハーハー言っているのは、周りにエントロピーを押し付けているのです。

また、食べ物の観点から言うと、生き物は周囲の環境から低エントロピー源をもらっているといえます。低エントロピーとは時間が逆転したものの行き着く先なので、時間逆転ボールが山を登り重力エネルギーを蓄えるのと同様、低エントロピー物質である食べ物もエネルギー豊富なのです。「栄養のあるものを食べよう」というのは、「時間がよく逆転したものを食べよう」の言い換えに過ぎません。

こうしてみると、生き物はやはり水車に似ています。低エントロピーから高エントロピーへの流れを利用して動く機械なのです。周囲の環境から低エントロピーを取り入れ、周囲の環境へ高エントロピーを押し付けるわけです。ATP合成酵素は水車そっくりですし、生命の本質を理解するには水車について考察すべきかもしれません。

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