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プログラミング、3DCGとその他いろいろについて
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前回は事前に情報をまったくもっていない場合の時間逆転ランダムウォークの1ステップを考えました。しかしもしあなたが未来の情報を知っていたとしたらどうなるでしょう?
通常のランダムウォークの確率は左右とも1/2です。
未来から「次のステップでは、1つ右にずれた場所にいる」という情報が送られてきた場合、確率は次のように変わります。
当然です!次のステップで右にいるのなら、次のステップでは右にいることになるのです。
「3ステップ後には1つ右にいる」なら確率の歪みはやや緩和されます。
一般的に言って、「nステップ後には1つ右にいる」というメッセージが未来から送られてきた場合、次の瞬間右に行く確率は(n + 1) / 2nです。nが1に近い時は確率も1に近いですが、nを大きくしていくと、1/2に近づいていきます。
これはつまり、「ゴールが近いときには確率の歪みが大きくなるが、ゴールが遠い時は確率はほとんど歪んでいない」ということを意味します。「1分後あなたは死んでいる」というメッセージより「1000年後あなたは死んでいる」というメッセージのほうがあなたの心に与える歪みは小さいでしょう。私は後者も嫌ですが。
この確率の歪みは図を書けばかんたんに求めることができます。