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プログラミング、3DCGとその他いろいろについて

極小ディスプレイ

虫型ロボットの研究で有名(?)な東京大学の下山教授のお話を聞いてきました。

で、印象に残ったのが「最小のディスプレイ」というものです。
これは、ケータイのディスプレイとかそんなのではなくて、
マイクロサイズのディスプレイです。

ものすごく小さいわけですからフツーの液晶のように
ピクセルを大量に並べて・・・と言う方法は使えません。

ではどうやって画像を表示しているのかと言うと、
これはテレビのブラウン管の表示に似ています。

まず、赤、緑、青の3原色のライトをそれぞれ1つずつ用意します。
(このライトはそれほど小さくなくてもかまいません。
もちろんある程度は小さくなくてはならないのですが)

そしてその上に物すごく小さな穴の開いたをかぶせ、
そしてその板は電気の力で精密に動かせるようにします。
(x軸方向とy軸方向ですね)

そうすると、上から見ると小さな点が光っているように見えるでしょう。
(そしてその点の色は下のライトによって自由自在に変えられます!)

さて、この点の位置は、板を動かすことによって変えることができますね。
ちょうどブラウン管が電子ビームを好きなところに当てることが出来るように、
この最小ディスプレイも板(の穴)を好きなところに移動させることが出来るのです。

あとはもうブラウン管と同じです。

光の点を、色を変えながら、横に動かします。
すると点が線に見えます。
人間の目は残像によって、少しの時間なら光が残ってしまうんですね。

これを、縦方向に少しずつずらしながら繰り返します。
すると線が面になります。

こうして、単なる光の点の移動が画面として見えるわけです!!

なるほど確かにこの方法でうまく小さなディスプレイを作ることが出来ます。
実際、文字を表示しているところの画像を見せてもらいました。

しかし、これが一体なんの役に立つのでしょうか
このディスプレイを大量に並べて超高解像度の大きなディスプレイを作るにしても、
板を動かさなければならないわけですから、
動かす部分が邪魔になって並べることは出来ないはずです。

その点を下山教授に聞いてみると、
「いや~、なんに使えるんでしょう?わかりませんね。思いついたら教えてください(笑)」
本人にもわからないそうで、こういう技術の使い道と言うものは
将来になってみないとわからないのだそうです。

うーん、まぁ、がんばってください!

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