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プログラミング、3DCGとその他いろいろについて

セールスパーソンとミツバチの共通点

巡回セールスパーソン問題は、「セールスパーソンが街を回る時の最も効率的な回り方を計算せよ」というかんたんな問題です。ミツバチで言い換えると、「ミツバチが花の蜜を集める時のもっとも効率的な集め方を計算せよ」となります。


ミツバチはちみつ集め問題

ミツバチは様々な花から蜜を集めます。するととうぜん、「効率的に花から蜜を集めるにはどのような順番で行けばいいだろう?」という疑問が出てきます。あちこちを行ったり来たりしていれば移動による時間のロスが発生しますからね。ある程度ちかくにある花を選んで蜜を集めるほうが効率的でしょう。

これは巡回セールスパーソン問題と同じです。セールスパーソンは街を回ってセールスをしなくてはいけませんが、ミツバチの場合は、花を巡って蜜を集めなければいけないのでしょう。私が思うにこちらの方がわかりやすいです。なにしろエサ集めは生きていくためにしなければいけない基本的行動で、かなり多くの生物がしているのに対し、セールスはそうではないからです。

これは何を意味しているのでしょう?たぶん、面白いゲームはNP困難問題になっているという話と関係があるでしょう。すべての生物はおそらく、NP困難問題を解く力を持っていて、解けると嬉しさを感じるようにできているのだと思います。エサ集めが得意な個体は子孫をより多く残すでしょうからね。エサ集めが得意でない、つまりNP困難問題を解くのが苦手だったり苦痛に思ったりする生物はとっくに滅んでいるでしょう。きっと、生物は生得的にエサ集めのためにNP困難問題をときたがる傾向を持っていて、その神経回路をエサ集め以外に応用したのがゲームなのです!

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