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プログラミング、3DCGとその他いろいろについて

振動を起こす2種類の化学反応

振動を引き起こす化学反応はたくさんあります。ここでは、その中でもかなり単純な2つを見てみます。


分解の促進 vs 合成の邪魔

化学反応の種類:

操作方法

化学反応の種類:振動を起こす化学反応を選びます。

キーボードの[←]キーを押す:物質を減らします。この操作ができない時は、一度キャンバスをクリックして下さい。

キーボードの[→]キーを押す:物質を増やします。この操作ができない時は、一度キャンバスをクリックして下さい。

解説

東京から大阪へ移動しようと思ったら、飛行機や新幹線のような複数の乗り物の選択肢があります。同じ結果を出すのに複数の選択肢があるのです。同様に、振動を起こせる化学反応は複数あります。ここでは、「分解の促進」と「合成の邪魔」の2つを試してみることができます。この2つはとても単純だからです。

2つの方式はどちらも振動を起こすことができます。「分解の促進」では、化学物質Aに作られる化学物質Bが化学物質Aの分解を促進し、伸びすぎたバネが縮むように振動を起こします。「合成の邪魔」は、Bが新たにAが作られるのを邪魔することによって振動を起こします。この2つの方式の違いは、化学物質BがAの合成と分解どちらを変えるかです(右のキャンバスのグラフの変化に注目して下さい。[→]キーを押した時、どちらの方式でも緑と紫の線のどちらかしか変わりません。)。しかしいずれにせよ振動は起きるのです。

このシミュレーションから何が言えるでしょう?化学反応で振動が起きるというのは、合成と分解のバランスが常に変わり続けているということで、そうなるならどんな化学反応でも振動を起こせます。つまりそれだけ、自然界では化学反応による振動は起こりやすいということで、原始の地球でドクドク脈動する化学物質から生命が自然発生してもおかしくありません!条件を満たすならどんな化学反応であっても良いということは、異星の生物は別の化学反応を使っているかもしれないということでもあります。彼らもやはり脈動して成長する身体をもっているでしょうが、それを作り出す具体的な手段は私達のものとは違っている可能性も十分あるのです。

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