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プログラミング、3DCGとその他いろいろについて
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自分の思った通りに物体を動かす超能力、サイコキネシスを実現しようと思ったら、たぶん脳とコンピュータをつなぎ磁力やら静電気力でターゲットを動かすことになるでしょう。しかしそれでは能力を使うのに大掛かりな準備が必要ですし、動かせる対象の制限も大きいです。できれば、制限を全く感じさせないようなやり方が望ましいでしょう。ここでは、少なくとも主観的には無制限のサイコキネシスを実現する方法を考察します。実に興味深いことに、サイコキネシスと未来の予知はコインの裏表の関係にあるのです!
無制限のサイコキネシスを達成する手っ取り早い方法、それは脳を弄って当り障りのないことだけを願うようにするということです。
あなたはサイコキネシスを使えるようにする脳改造を受けたとします。そこで力試しとして行ったことのない街へ行き、十字路で青い帽子をかぶった人がここを通るよう念じます。すると…そのとおりやってきました!サイコキネシス成功です!!
もちろん、実際には脳改造によって「十字路で青い帽子をかぶった人がここを通る」と願うよう強制されてしまったのです。あなたを改造した悪の科学者は監視カメラによってそこにもうすぐ青い帽子をかぶった人が通りかかることを知っていて、わざとあなたがそう願うようにあなたの脳に信号を送ったのです!
これは他人から見れば茶番以外の何物でもありませんが、あなたの主観では完全に自分の意志が青い帽子の人を招き寄せたように感じられるでしょう。
他人に自分が何を願うのか支配されたくない場合は、脳改造の方法を少し変えましょう。つまり、自分の脳が普段から行っている世界の予測を、願望の内容とするのです。
私たちは毎日太陽が登ると予測していますが、脳改造によって、「太陽よ登れ!」と日の出前に願うのです。そうすれば…ほら!サイコキネシス成功です!!
じつのところ、これは脳改造などしなくても私達が普段からしていることです。私が中学1年生の頃に味わった苦い経験を思い出します。私が当時入っていた中学の寮は夜はずっと勉強漬けで基本的にテレビを見ることはできないのですが、ときどきテレビを見る権利が与えらます。ただしテレビは一台しかないので、投票を行い、みんなで見るテレビを決めるのです。私は科学番組に投票していたのですが、ある時先輩に、これに決まることはないからもうちょっと決まりそうな番組に投票したらどうだろうというようなことを言われました。じっさい、毎回バラエティ番組に決まっていたので、この助言は理にかなったものといえます。当時の私がこの助言に従ったかどうかは覚えていませんが、もししたがっていたとすると、これはまさに「予測される未来が実現されるよう願う」ということだといえます。
ここまでの話は、ひっくり返して考えることもできます。自分のほんとうの願いを持たずに強い力を崇拝すれば、何もしなくても何かしたような気分になれるというのがここまでの話ですが、逆に自分が十分な力を備えていれば、自分のほんとうの願いを持てるということでもあります。
人類滅亡を予言したカルト宗教について考えてみましょう。あなたがその教祖なら、実現しそうにないその予言を無理やり成就させることを考えるでしょう。あなたが人類を滅亡させるのです!大抵の場合途中で逮捕されて終わりだと思いますが、もしかすると夢が叶うかもしれません。
つまり、サイコキネシスに限らず現実を変える十分に強い力があれば、どんな予測でも正しいものにできてしまうのです。実のところ、サイコキネシスと予知は同じものの違う側面に過ぎません。フィクションの世界でこの2つが頻出する超能力なのは決して偶然ではないのです。