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プログラミング、3DCGとその他いろいろについて

あかちゃんの性別ビット

赤ちゃんが生まれると周りは性別を知りたがります。性別を知ることによって赤ちゃんのエントロピーが1ビット減るのです。エントロピーは無知の度合いを表しており、1ビットの情報を得るということは無知を半分にすることだと定義されているからです。これを図に描いてみます。


あかちゃんの性別の世界線

赤ちゃんの性別を知る前は2つの可能性が共存しています。赤ちゃんは男の子かもしれないし、女の子かもしれないのです。

赤ちゃんの性別を知ると、男の子である可能性が消滅します。ある意味で、情報が可能性を抹殺するのです。

これは赤ちゃんのエントロピーの減少を表しています。赤ちゃんの性別に関して無知だったのに、その無知が消滅したからです。具体的には赤ちゃんのエントロピーは1ビット減っています。対象について知ることによって対象のエントロピーを減らしているのです。

ところで、この図は情報が男の子の赤ちゃんと対消滅しているかのようでちょっと怖いです。人間の脳の中では一体どのような情報処理が行われているのでしょう?私は答えを知りませんが、この図以外にも次のようにして同じ情報処理ができそうです:

もしかすると、情報がやってくると「あかちゃんは女の子である」という信念が確信に近づくのかもしれません。そして、その膨れ上がった信念が「あかちゃんが男の子である」という信念を押しつぶしてしまうわけです(たぶん、女の子信念から抑制性の信号が出て男の子信念を消すのでしょう。)。もしこれが正しければ、情報は直接男の子である可能性を潰すわけではなく、間接的に潰すことになります。

しかしどちらが正解であるにせよ、最終的に赤ちゃんは女の子だという信念が100%になりエントロピーが減少することにはかわりありません。これは私の勝手な想像ですが、脳は両方の手段を状況に応じて使いわけているという可能性だってありますからね。赤ちゃんが女の子だという情報を聞くと、赤ちゃんが女の子だという信念を思い出すとその信念が強化され、赤ちゃんが男の子だという信念を思い出すとその信念が弱められるのかもしれません。

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