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プログラミング、3DCGとその他いろいろについて

イカサマコインの創発

はじめは公正なコインだったのに、次第に確率が歪んでくるという現象はありえるでしょうか?もしかってに確率が歪むのならイカサマコインは自然発生するということになります。もちろん、銃の砲身が曲がって思った場所に飛ばなくなるという現象はありそうなので、コインでも同じことが起こっても不思議ではありません。しかし私の理想としては、単なる経年劣化ではなく、コインのゆがみがさらなるゆがみを引き起こしてほしいのです。もしかすると、粘土のようなやわからかい物質でコインを作れば可能かもしれません。


ゆがみの自己再生産

バネは指で少し伸ばした程度ならすぐに元の位置に復元します。それじたい面白い現象なのだと思いますが、私が今見てみたいのは、バネを少し伸ばすと、バネが勝手にさらに伸び始めような現象です。つまり、はじめは歪みがないのに、ひとたび歪み始めると歪みがどんどんひどくなるような現象です!

バネで考えるのは難しそうなので、コインで考えましょう。最初はおもてとうらが50%50%の確率で出るのに、おもて確率が51%になり、コインを投げれば投げるほどおもてになる確率が大きくなっていって、最終的にはおもてしか出なくなるようなコインです。欲を言えば、おもてになる確率の増加速度も加速していったら最高です。おもてが出るということ自体が、次におもてが出る確率を大きくするようなのがいいのです。

考えてみたのですが、粘土を利用すれば出来るかもしれません。以前書いたこのシミュレーションで考えてみます。

この図は普通のコインがイカサマコインへと変貌していく様子を描いた図です。灰色の部分を粘土、赤い部分をおもりと考えて下さい。粘土はあまりに軟らかいので、中にあるおもりはすこしずつ下に沈んでいきます(コインが変形しないのは何故でしょう?たぶん、コインの形を保つプラスチックで周りが覆われているのでしょう。ガチャポンの中に粘土と重りが入っているような状況です)。コインを投げた後1分くらい放置して沈ませた後、また投げます。そうすると、片方が出る確率がどんどん上がっていくはずです。出やすい面がもっと出やすくなるのです!

おもしろいのは、どちらが出やすくなるのか事前にはわからない点です。何度もコインを投げていくうちに、どちらかが自然と、出やすくなるのです。経験がイカサマコインを形作るのです。

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