光で＜輪廻の蛇＞を作る

光がタイムトラベルで始まりも終わりもないループを描く場合、特定の波長のみが許されます。他の色の光はタイムパラドックスを引き起こすため、現実にならずに打ち消されます。

ぐるぐる光

光の周波数：

操作方法

光の周波数：つまみをマウスで動かすと光の周波数がかわります（マウスではなくキーボードの←キーや→キーを使うとさらに繊細な操作が可能です）。現実の光は周波数を変えると色も変わりますが、このデモでは単純さを保つため、どの周波数の色も常に黄色で表示しています。

解説

光がタイムマシンで未来からやってきて、その光がタイムマシンによって過去へ行った場合、その光は始まりも終わりもないループを描きます（この場合のタイムマシンは、デロリアンのような機械ではなく、時空に開いた穴を想像すべきでしょう）。この光は何もないところから魔法のように生まれたのですが、無条件に存在できるわけではありません。ある条件を満たした色の光しかループを描けないのです。というのも、光の波が過去へ行くときの状態と未来から来た時の状態は同じでなければいけないからです。厳密に整数回の振動をする光でなければタイムパラドックスが起きてしまうのです。

このシミュレーションはそのような光を確認することができます。タイムパラドックスを起こさない無矛盾な色の光は、波がずれること無くきれいに重なり合います。いっぽう、タイムパラドックスを引き起こす悪い色の光は、波がループのたびにどんどんずれて汚くなります。現実にこんなことをやったら、波同士が打ち消しあって消滅するでしょう。悪は消滅する運命なのです…。