忍者ブログ

Memeplexes

プログラミング、3DCGとその他いろいろについて

物質のループ

対生成で生まれた物質と反物質が対消滅したら、時空図上ではループを描きます。ファインマンの冗談――反物質は時間を逆行した物質にすぎない――が正しかったとしたら、自分の尻尾を食べている蛇のように、永遠にぐるぐると回ることになります。


対生成と対消滅

操作方法

クリック:対生成で物質と反物質を生み出す。

解説

これはクリックすると対生成(物質と反物質がペアになって同じ場所に現れる)を起こすおもちゃプログラムです。緑の玉が物質で、紫の玉が反物質です。生まれた物質と反物質は、またお互いとぶつかり対消滅します(現実には、対消滅すると消滅した質量に相当する大きなエネルギーを放つはずですが、ここでは省略されています)。

私が言いたいのは、これは見方によっては閉じた時間のループだということです。ファインマンは反物質は時間を逆行した物質にすぎないといったそうですが、もしそうだとしたら、物質が未来に行き、そこから時間を逆行して過去に行き、そこからさらに反転して未来に行き…を無限に繰り返していることになります。

もちろん、このやり方で情報を未来から持ってくるのは無理でしょう――少なくとも100%正しい未来の情報は(私がここで「100%正しい」と言ったのは、まぐれ当たりがあるかもしれないからです。私たちは誰もが、これから投げるコインの表裏を50%の確率で言い当てることができます)。

このシミュレーションで起きていることは単に、2つの粒が生まれ分裂して、また合体して消滅しているだけです。しかし、子供が実際には食べることのできない泥団子をつかって他者とのコミュニケーションの練習をするように(「はい、食べていいよ」)、私が実際には100%正しい未来の情報を持ってくることはできない閉じたループを使って、タイムトラベルのイメージをより確かなものにする練習をしてもおかしくないのです!

拍手[0回]

PR