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Memeplexes

プログラミング、3DCGとその他いろいろについて

伸縮による移動は位置情報の自然淘汰

物事というのはネッカーキューブのように、見方によってどのようにでもかわるものです。では、単純な生物が伸縮しながら移動する様子を、一種の自然淘汰のプロセスだと見てみましょう。移動とは、DNAの代わりに位置情報を使った進化なのです。


伸縮しながら不可能な山を登る

操作方法

キャンバスをクリック:ゴール(二重丸)を移動します。粘菌はそこへ向かいます。

解説

粘菌(黃色のセルの集合体)が伸縮しながらゴールへ向かいます。ゴールへ近いセル(濃い黄色)は収縮するときに地面にしがみつく(地面との摩擦が大きくなる)ので、ゴールから遠いセル(うすい黄色)は収縮するときにゴールへ引き寄せられます。全体としてみると、粘菌は伸縮のたびにゴールへ近づいていくのです。

これは一種の自然淘汰です。粘菌は広がることによって位置情報を突然変異させ、収縮のときにゴールに近い位置情報を選択しているのです。

この粘菌はミーム理論とも繋がりそうです。同調圧力によって人々の考えが統一されるとき、理想的に言えば、良い考えに合わせられるべきでしょう。そして自分が正しいと思っている人は、自分の考えに「しがみつく」ものです。人々が自由にアイデアを探求し(粘菌が広がる)、しばらくするとその中で一番良いアイデアに周りが合わせる(粘菌が縮小する)ことによって、文明は進化していくのです。

もちろん、考えを統一するときに集団内にひどいアイデアしかなかったら、ひどいアイデアに全体がまとまり、集団ヒステリーへと突入するのです!

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