エキサイティング・タイムトラベル

興奮はタイムトラベルの論理的構造に似ています。このページでは、興奮とタイムトラベルの対応関係について考察します。まあ…タイムトラベルはトートロジーとも論理的構造が似ているのです。こじつけようと思えばどんなものもタイムトラベルと同じにできるでしょう！「夫婦と机の共通点はなんでしょう？」「足が４本ある！」というやつです。

タイムトラベルと興奮の共通点

タイムトラベルと興奮は似ています。どちらも、目的を果たしていない状態から始まり、目的を果たすため動き、目的が果たされると緩みます。次の２つのページは、それぞれタイムトラベルと興奮のシミュレーションです。

• ランダムウォーク・シェパード　タイムトラベルのシミュレーション
• 興奮と振動の時空図　興奮のシミュレーション

タイムトラベルのシミュレーションでは、ランダムウォークの密度が急上昇し、未来からの情報を達成すると密度は下がります。興奮のシミュレーションでは、キーを押すと、物質の濃度が急上昇し、ピークに達すると濃度は下がります。

この２つは似ています。しかし厳密な対応はあるのでしょうか？似ていると言うだけなら、「心霊」写真に映ったピクセルパターンだって人の顔に似ているものです。

興奮のタイムトラベル・ループ

タイムトラベルは未来から過去に情報が流れます。では興奮のシミュレーションは一体どうやって時間を逆行させているのでしょう？上述の興奮のシミュレーションで言うと、紫色の線が時間逆行した空間で、緑色の線が通常の空間です（次の図）。

興奮のシミュレーションには２種類の化学物質が登場しますが、片方が未来からの情報に対応し、もう片方が通常の時間の流れの世界に対応しているのです。…本当に？これはただ単に２つの化学物質が増加してもとに戻っているだけではありませんか！もちろんその通り。そしてそれはタイムトラベルなのです。タイムトラベルによる論理的なループは、その世界にいきなり現れて、そして消え去るものだからです（次の図）。

この図は、数字がタイムトラベルしてループを描いている様子を表しています。時間が逆転した空間（紫）と、時間が通常の方向を向いている空間（緑）があり、１という数字がループを描いています。これを周りの人が見たら、いきなり１という数字が２つ現れ、そして合体して消えることでしょう。これは興奮そのものです。

では興奮をタイムトラベルと解釈して細かく見てみましょう。既に述べたように、紫の物質が未来からの情報を表し、緑は現実の状態を表します。紫は勝手に増殖する力を持っていますが、それは時間が逆転しているからです（通常の時間なら、勝手に物質が増殖することなどありえず、むしろ分解して少なくなっていきます）。緑は紫と同じ量になろうとしますが、それは未来からの情報に現実を合わせようとするからです（でないとタイムパラドックスが起きてしまいます！）。緑は紫を分解し自分も消滅しますが、それは対消滅によりループを閉じているのです。

というわけで、興奮とはタイムトラベルなのです。未来から情報がやってきたので、それを現実にしループを閉じる現象なのです！もっとも、このやり方で来年の株価の動きを知り億万長者になるのは不可能でしょうが…。