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プログラミング、3DCGとその他いろいろについて

タイムトラベラーの受理と拒否

概説

タイムトラベル可能な物理法則の世界のシミュレーションに、未来からのタイムトラベラーをセットしたとします。すると、そのタイムトラベラーは世界に受け入れられ再生産されるか、拒否され跡形もなく消えるかのどちらかとなります。


未来人をどう扱うか

タイムトラベル可能な物理法則の世界のシミュレーションに、未来からのタイムトラベラーをセットすると何が起きるのでしょうか?次の2つの可能性が考えられます。

受理

一つの可能性は、その世界がタイムトラベラーを受け入れ、再生産するというものです。つまり、そのタイムトラベラーと遺伝的に近い男女を結婚させ、タイムトラベラーを生み出させ、過去へ送るのです。(もし適切な遺伝子の男女が存在しなければ、そこらへんの沼の分子をかき集めてタイムトラベラーを無理やり誕生させるでしょう)

この場合、過去へ送るときにタイムトラベラーは現代から消滅しますが、はじめにやってきたタイムトラベラーはそのままなので、シミュレーション世界はタイムトラベラーを受け入れたと言えます。

拒否

一方、タイムトラベラーが世界から完全に抹消される可能性もあります。

はじめに宇宙が完全な真空状態だったらと考えてみましょう。そこにタイムトラベラーが現れると、困ったことにタイムトラベラーを生み出す手段がありません。

ただひとつ、つじつまを合わせる方法があります。やってきたタイムトラベラーを若返らせ、やってきたときと同じ状態になったら過去へ送るのです。つまり、タイムトラベラーは無限に過去と未来をぐるぐると回り続けることになります。この場合、タイムトラベラーは(過去へ送られることによって)宇宙から完全に姿を消し、宇宙はまた完全な真空状態に戻ります。

再現性が鍵

では、タイムトラベラーが受理されるか拒否されるかは何が決めるのでしょう?それはタイムトラベラーの「再現性」です。シミュレーション世界がタイムトラベラーを生み出すことができるのなら、タイムトラベラーを受け入れます。その後、自分自身で実際にタイムトラベラーを生み出すでしょう。

しかし、その世界がタイムトラベラーを生み出すことが出来ないのなら、タイムトラベラー本人を過去送りの刑に処します。再現性のないタイムトラベラーは拒否されるのです。

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