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プログラミング、3DCGとその他いろいろについて

人の体は世界線

以前()で述べたように、重心が両足の間からはみ出ると転んでしまいます。両足からはみ出ない程度の重心のズレは起き上がりこぼしと同じ原理で元に戻ります。ということは、人の体は重心の世界線の近似のようになっているはずです。重心がもとの位置に戻る様子をグラフに書いたのが人体なのです。


姿勢をもとに戻せる範囲

次の図は、人がこけずにバランスを保っていられる重心の範囲を描いたものです:

この範囲から出ると倒れてしまいますが、この範囲内なら元の姿勢に戻れます。起き上がりこぼしと同じ原理です。そして面白いことに、この範囲は両足と同じなのです。

これが意味するのは、人の体は重心のグラフと似た形をしているということです:

この図は人体の重心の動きを描いたグラフです。点Aと点Bはちょうど両足の位置と同じです。この2つの点の間なら、重心のズレは修正され元の位置◎に戻るのです。

あなたが友人を軽く押すことを考えてみてください。あなたは友人をあまり良く見ずに押すので(多分、立ち読みしている友人のそばを通り過ぎようとしたのでしょう)、友人がどのように姿勢を崩したのかはわかりません。しかし、衝撃が軽いということだけはわかったので、転ばずにすんだということは確信できるわけです。一時的に友人の姿勢はわからなくなったとしても、最終的な姿勢は予測できるわけです。

この図は、まるで人の体のようです!点A、点Bを両足、◎を重心(へそより少ししたあたりです)と考えると、人体は世界線の模式図になっているといえます。ただし、世界線グラフに両腕や頭は付いていません。両腕や頭の位置は重心の位置に影響をあたえるので(両腕を上げれば重心も上がります)、このグラフの中に既に入っているのです。

走る人

ここまでは真っすぐ立って動かない人の場合ですが、走っている人も同様に考えることができます:

これは右へ向かって走っている人の図です。そのとなりにあるのは世界線グラフで、やはり右へ移動する軌道を描いています。地面についた爪先とおへその重心をつなぐと世界線のグラフそっくりです。(さきほど両足の間と言いましたが、正確には地面についた領域です。今は片足しか地面についていないので、片足の裏が領域なのです)

もうおわかりでしょう!人体は生ける世界線なのです!いや、人体だけではありません。すべての足を持った動物がそうなのです!!これから人混みを目にした時は、世界をバイナリコードとして見るネオのように、人を世界線と見なくてはいけないのです!

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