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プログラミング、3DCGとその他いろいろについて
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現実にタイムマシンは存在しませんが、子供が腕を空中に突き出して超能力者ごっこをするように、私達もタイムトラベルごっこをすることは可能です!ここでは、自分の位置情報を使ってタイムトラベルごっこすることを考えてみます。
まず誤解がないように述べておくべきでしょう。わたしがこのページで言う「タイムトラベルごっこ」とは、「未来からメッセージが送られてきた」状況の再現であり、人やものが未来からやってくるふりをするわけではありません。情報のタイムトラベルです。
未来からやってきたメッセージとして、今の自分自身の位置情報を使います。というのも、位置によって未来はだいたい決まるからです(物理学的には未来予測のためには質量と速度も必要ですが、人間はそんなに高速で動かないので無くてもそんなに困らないでしょう)。現実にタイムマシンが存在しなくとも、宇宙服無しで宇宙空間に放り出された人がどうなるか予測するのはたやすいのです。位置で未来がわかるのです。アメリカでは富裕層と貧困層で住む場所が違い、それがさらなる格差を作っているそうですが、それもこの位置=未来の情報原理で説明できます!
というわけで、わたしがこのページで「タイムトラベルごっこをする」と言う時、それは「自分の位置から、未来に何が起きるかを予測する」という意味なのです。
では未来からのメッセージ、つまり運命は変えれないのでしょうか?もちろんメッセージが本当なら変えれませんが、悪質な冗談だという可能性だってあります。未来から「宝くじで60兆円当たった!」というメッセージが来たら、それはほぼ間違いなくいたずらでしょう。メッセージが必ず的中するとは限らないのです。
ではこれを逆に利用して、未来から「お前は死ぬ」というメッセージがやってきた時、その呪いを解除する方法について考えましょう。あなたはメッセージが送信された日付まで事故や病気に気をつけて生きます。そして、その日まで生き残ることができたら、過去に向かって「お前は死ぬ」というメッセージを送ればよいのです。そうすれば、実はそのメッセージはただの嘘だったということになり、あなたは全く危険にさらされることはなくなるでしょう。タイムパラドックスは起きません。
ここで疑問なのは、「お前は死ぬ」というメッセージの意味です。じっさいにはこのメッセージは嘘だったので、「お前は100%確実に死ぬことになるのだ」という意味ではありません。どちらかというと、まだ生きる力がたくさんある人の言う「死にたい…」というのと似ています。口にするのは死を連想させる言葉ですが、じっさいにはそれは死とはつながっていないのです。未来から死のメッセージらしきものがやってきても、それが本当に死を意味するとは限らないのです。じっさいにはこのメッセージは、「お前は生き残るが、「お前は死ぬ」という嘘のメッセージを送ることになる」という意味なのです。結局メッセージの真の意味は「お前は生きる」ということだったのです。未来から不吉なメッセージを受け取ったとしても、その後に取る行動によって危険は回避できます。
この未来メッセージの再解釈を、現実世界に応用しましょう。きっと、自分が危険な位置にいたとしても、死ななくなるに違いありません!宇宙空間でも生きていけます!
一見魔法のようですが、具体例を考えてみると神秘的な要素はなくなります。タイムトラベルの例でそうだったように、メッセージを受け取った後、自分の行動を変えれば生き残れるのです。現実世界で言うと、自分が危険な場所にいることが分かったら、単純に安全な場所に移ればいいだけです。
これで「お前は死ぬ」メッセージを受け取っても生き残ることができます!これは当然のことです。危険な場所に居続ければ死ぬことが予想されますが、危険な場所からすぐに離れればなんとか生き残ると予想されます。つまり、最初の「お前は死ぬ」メッセージは実は死を予言していなかったのです!
この調子で、危険な場所を、死とは関係のないものに作り変えていくことが可能です。上の例ではすぐに安全な場所に逃げましたが、道具を使って無害化することも可能でしょう。宇宙空間で人は死にますが、きちんと動作する宇宙服があれば死にません。実は宇宙服を着るというのは、宇宙空間にいるという位置情報から、「お前は未来でも生きている」という意味のメッセージを受け取るための手段だったのです!
極めて興味深いことに、これは子供がよくやっていることでもあります。子供は危険な場所に行きそこから生還することを好みますが、それは一見不吉なメッセージを、不吉でない意味を持つものに作り変える作業なのです。おそらくこれが好奇心の正体なのでしょう!「好奇心は猫を殺す」ということわざは、不吉なメッセージの意味を作り変える作業に失敗したということを意味しているのです。