忍者ブログ

Memeplexes

プログラミング、3DCGとその他いろいろについて

ゲーム・オブ・ライフの合流する歴史

ゲーム・オブ・ライフはなぜ生き物のような不思議な動きをするのでしょう?理由の1つは、それが複数のランダムな状態を統合して秩序ある状態に作り変えるからです。


”いまのポールには、ふたつの過去がある”

ゲーム・オブ・ライフは違う状態からスタートしても、同じ状態になることがあります。たとえばこれ:

生きたセルが少なすぎると死ぬので、逆に言うとセルが少ない状態は死んだ状態に合流するといえます。(図には4つしか描かれていませんが、次の瞬間全滅する状態はほかにもたくさんあります)

全滅した状態なんてつまらないですが、生きている状態への合流も起こります:

上の2つの図はかんたんな例ですが、より複雑な例であったとしても歴史の合流はおきえます。ゲーム・オブ・ライフのルールは「まわりに生きているセルの数が~以上あるなら」というような書き方ですが、それはつまり数だけを問題にしているのであって、配置は不問だからです。

ゲーム・オブ・ライフを見応えのあるものにしている一因は、この歴史の合流です。はじめ滅茶苦茶なパターンを指定してやっても、シミュレーションを実行するとある特定のパターンに落ち着きます。歴史の合流は可能性を狭めますが、滅茶苦茶なものをうまく消滅させるルールにしておけば、面白いパターンだけが残るのです。

拍手[0回]

PR