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プログラミング、3DCGとその他いろいろについて

スモール・ワールド・ネットワークモデル

「知り合いをたどっていけばどんな人にもすぐにたどり着ける」というスモールワールドという仮説があります。「知り合いの知り合いの知り合いの…」と間に6人挟むだけで世界中の人と繋がれるのです(世界はせまい)。それを図示するデモプログラムを作りました。


デモプログラム

距離:
クラスター化率:
平均距離:
平均クラスター化率:
接続のランダムさ:

解説

元ネタ

このネットワークは物理学者ダンカン・ワッツとスティーブン・ストロガッツが、自分たちの研究に、スモールワールド仮説を関連付けるために考案したものです。彼ら自身はスモールワールド仮説の提唱者ではなく、一斉に光るホタル達のようなシンクロする現象を研究していました。全体と歩調を合わせるシンクロ現象は、「どんなものとも少しの仲介者で繋がれる」というスモールワールド仮説と相性がいいかもしれないと考えたわけです。

このモデルのしくみ

このプログラムには人を表すたくさんの丸と、知り合い関係を表すたくさんの線が表示されています。

丸の上にマウスのカーソルをかざしてください。次の図のように、二重丸までのつながりが青い線で表示されます。

さて、ここで接続のランダムさを0.1にしてみましょう。そうすると、距離が飛躍的に減少します。

「接続のランダムさ」は、無秩序な人々のつながりを表します。趣味の合う人だけでなく、たまたまの知り合いのようなものです。面白いのは、ランダムな人々のつながりが少しあるだけで、距離が大きく縮むという点です。もしあなたが沢山の人々を束ねたい独裁者だったとしたら、厳格な組織にするのでなく、すこしのランダムさを許したほうがより効率的に人々が一体化できるかもしれませんね。

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