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プログラミング、3DCGとその他いろいろについて
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前回のシミュレーションで進化する仮想生物の遺伝子は、実は未来の環境を反映していると見なせます。
前回のシミュレーションは、仮想生物に左右どちらかから衝撃を与え、自分自身を保護するシールドを進化させるというものでした。はじめは間違った位置にシールドが作られるので彼らはダメージを受けるのですが、ダメージを受けた個体はあまり子孫を残せないので生き残るのは自分を保護できる正しい位置のシールドを持った系統だけです。衝撃と彼らの作るシールドの関係は次のようになります:
この3つの箇条書きを見ていると、あたかも遺伝子が外の環境を知っているかのようです。左から衝撃を与えたら、左にシールドを作る遺伝子が生き残るからです(遺伝子には他に2種類あり、それぞれ右にシールドを作る遺伝子と、シールドを作らない遺伝子です)。遺伝子は、自分を持っている個体を生き残らせるために、外の危険から個体を守る必要があるのです。
現実世界の生き物で言うと、アルマジロの鎧の遺伝子は、彼らを爪や牙で殺すことの出来る捕食者の存在を反映しています。もし捕食者がいなければ、洞窟の魚の眼のように、鎧はあっというまに退化してしまうでしょう。遺伝子は環境の鏡像なのです。
さて、これに冗談半分でサイエンスフィクション解釈を付け加えましょう。実は彼らの遺伝子は未来からタイムトラベルしてきたメッセージなのです!このメッセージは未来に個体を脅かす災害の情報を含んでおり、それを何とかするためにシールドを作るのです。
もちろん、じっさいには遺伝子は過去の淘汰によって作られたのですが、ネッカーキューブのように見方によってはこういう解釈も可能です。なにしろ人の脳が未来を予測するときだって過去の情報をもとにするのです。過去によって形作られたからと言って未来を見ていない証明にはなりません!というわけで、このシミュレーションの仮想生物たちは未来から災厄の情報を受信しており、先回りしてシールドで防御していることがご理解いただけたと思います!
このアナロジーの細かい対応関係を見てみましょう。衝撃の方向をユーザーが変えれば、彼らはダメージを受けて子孫をあまり残せなくなります。これは、未来の情報を受信できなかった罰なのです!そして突然変異は、未来情報を受信する手段なのです。突然変異によって正しい位置にシールドを作れるようになれば、その系統は生き残ります。これは正しく未来から情報を受信できた系統は自然淘汰によって報われるということなのです。
もはや真実は明白です…少なくともこのシールドシミュレーションに限っては、自然淘汰は未来から情報を受け取る手段として機能しているのです!