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プログラミング、3DCGとその他いろいろについて

危険をシールドで防ぐvs逃げる

このページでは、毛皮などの盾で危険から身を守るということと、走って危険から逃げるということの共通点を整理します。


関連ページ

次の2つのページが元になっています:

移動vs自己複製

シールドを作る自然淘汰

シールドと移動

生き物は危険を回避しなくてはいけません。まあ回避しなくてもいいのですが、その場合は死んでしまうため、生き残るのは危険にちゃんと対処できる生き物だけなのです。私達が目にする生き物はほとんどの場合危険に何らかの対処をします。丈夫な毛皮で衝撃から体を守ったり、あるいは走って逃げたりするのです。

危険に対処するにはシールドを使うか移動するかです。この2つは一見違います。シールドによる防御をするならその場でふんぞり返っていればいいのですが、アンテロープがライオンから逃げるときには必死に走らなくてはいけません。もしあなたがこれらの方法で身を護る2匹の生物を目にしたとしたら、2匹に対してだいぶ違った印象を持つでしょう。

見方を変える

しかしオビ=ワン・ケノービが言うように、物事というのは見方によって変わるものです。隣の電車が後ろに動き出したら自分の電車は前に進んでいるように感じられるでしょう。シールドによる防御は、宇宙の状態について考えれば、移動と同じような時空図を描くと見なせます:

これはシールドによる危険回避の図です。縦軸は時間で、横軸は生物+その周囲の環境の状態です。仮想生物は最初通常状態なのですが、火の玉がやってくると危険なピンク色の領域に突入し、防御によって通常状態に戻ります。もしシールドがなければ火の玉がこいつに衝突し、死ぬか、死なないまでも子孫を残す余力は残されていないでしょう(絶滅です)。シールドのおかげでこの生物は助かったのです。

この図は危険から移動して逃げる図とそっくりです。安全な状態から危険な状態に入り、またもとに戻るからです。

警戒すべき領域

ところで、シールドの時空図には奇妙な点があります。火の玉が襲来したときに、それが害を与えていないにもかかわらず、危険扱いされています。これはあくまで冗談半分の考えですが、額を指刺された時、指が額に触れていないにも変わらず嫌な感じがするのに似ています。これはおそらく危険がもたらされるかもしれないという予感でしょう。もしかすると、このピンク色はパーソナルスペースと関係があるのかもしれませんね。

まとめ

危険をシールドでふせぐのと、そこから逃げるのとは共通点があります。二つとも、危険が自分に近づきすぎないように調節する役割があるのです。時空図にすると、この2つのグラフはそっくりになります。

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