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プログラミング、3DCGとその他いろいろについて

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かんたんXNA その3 2D画像の表示

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前回はウィンドウの背景を塗りつぶしました。
しかしこれだけでは華がありません。
もう少しましにしましょう。

今回は1×1の画像(Texture2D)を作り、それを表示することにします。
これは簡単なようですが、かなり複雑になります。

まず、2Dの描画を行うには、2D描画を全てカプセル化しているSpriteBatchクラスを使います。
このクラスはTexture2Dを表示するSpriteBatch.Drawメソッドや、ここでは扱いませんが、文字列を表示するDrawStringメソッドを持っています。
 

using Microsoft.Xna.Framework;
using Microsoft.Xna.Framework.Graphics;

 

class MyGame : Microsoft.Xna.Framework.Game {     GraphicsDeviceManager graphics;     SpriteBatch spriteBatch;     Texture2D texture;

    public MyGame()     {         graphics = new GraphicsDeviceManager(this);     }

    protected override void LoadGraphicsContent(bool loadAllContent)     {         if (loadAllContent)         {             spriteBatch = new SpriteBatch(graphics.GraphicsDevice);

            //create 1 x 1 texture.             texture = new Texture2D(                 graphics.GraphicsDevice,                 1,  //Width                 1,  //Height                 0,  //numberLevels                 ResourceUsage.None,                 SurfaceFormat.Color                 );             texture.SetData<Color>(new Color[]{Color.Black});         }     }

    protected override void Draw(GameTime gameTime)     {         graphics.GraphicsDevice.Clear(Color.CornflowerBlue);

        spriteBatch.Begin();         spriteBatch.Draw(texture, new Rectangle(0, 0, 100, 100), Color.White);         spriteBatch.End();     }

} static class Program {     static void Main()     {         using (MyGame game = new MyGame())         {             game.Run();         }     } }

xnaSimplestTexture.JPG ※左上に、黒い1x1のTexture2Dを、 100x100に拡大して描画しています。 む、むずかしい・・・ このプログラムは、(0, 0)の位置に100x100の黒い画像を表示しています。 たったこれだけなのにこんなに複雑なコードを書かなければいけないとは異常です。 しかしこれでもまだマシな方なのです。 より多くのことをできるフレームワークは、少々難しくなっても仕方がありません。 愚痴を言うのはやめて建設的な話をしましょう。 前回と比べて新しく出てきたのが、LoadGraphicsContentメソッドです。 これは、グラフィックスを表すデータ (例えば今回のようにTexture2Dだったり、あるいは3Dのモデルだったりです) をロードすべきときに自動的に呼ばれます。 注意すべきなのは、これは一度だけ呼ばれるとは限らないことです。 ゲームの間、グラフィックスデバイスがロスト (使えなくなってしまうこと。フルスクリーンにしたり、 そうなっているとき他のウィンドウがアクティブになったり、 スクリーンセーバーを起動したりしたときです) したり、リセット(ロストから復元)したときにも呼ばれます。 このメソッドの中で、SpriteBatchのコンストラクタを呼んでいます。 引数にGraphicsDeviceがあるのは、SpriteBatchがGraphicsDeviceを カプセル化しているからでしょう。(多分) その後Texture2Dのインスタンスをを作成しています。 コンストラクタは複雑すぎて頭痛がしてきますが、 つまりは1×1のTexture2Dを作っているということです。 その後、その1×1のマスを黒で埋めています。 1×1の黒いTexture2Dができあがったというわけです。 もちろん、サイズを変えてもうちょっとカラフルにすることもできます。             texture = new Texture2D(                 graphics.GraphicsDevice,                 3,  //Width                 1,  //Height                 0,  //numberLevels                 ResourceUsage.None,                 SurfaceFormat.Color                 );             texture.SetData<Color>(                 new Color[]{Color.Navy, Color.White, Color.Red}                 ); xnaSimplestTextureTricolor.JPG MyGame.Drawメソッドに目を転じましょう。 背景をCornflowerBlueで塗りつぶした後、 左上に100×100に拡大したTexture2Dを描画しています。 そのとき、頭と後ろにSpriteBatch.Beginメソッドと SpriteBatch.Endメソッドを呼んでやる必要があります。 呼ばなければ例外が発生し強制終了です。 これは、2D画像を表示するときだけではなくて、文字を表示するときも同じです。 ちなみに、もちろん、BeginとEndの間にDrawメソッドは何回呼んでもかまいません。         spriteBatch.Begin();         spriteBatch.Draw(texture, new Rectangle(0, 0, 100, 100), Color.White);         spriteBatch.Draw(texture, new Rectangle(200, 200, 80, 80), Color.White);         spriteBatch.End(); xnaSimplestTexture2.JPG(※2回呼べばとうぜん2つの四角が表示されます) さて、今回のこの方法はあまりスマートではありません。 画像はなるべく外部のファイルにしておきたいものです。 次回はその方法について扱います。

 

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かんたんXNA その2 背景のクリア

前回では、ウィンドウが全く描画を行っていませんでした。
そのため、他のウィンドウに隠されると跡が残ってたいへん見苦しいものでした。

これではいけません!

このような跡はすぐに消せるようにならなければなりません。
それが出来るようになったのが、以下のコードです:

using Microsoft.Xna.Framework;

class MyGame : Microsoft.Xna.Framework.Game
{
    GraphicsDeviceManager graphics;

    public MyGame()
    {
        graphics = new GraphicsDeviceManager(this);
    }

    protected override void Draw(GameTime gameTime)
    {
        graphics.GraphicsDevice.Clear(Microsoft.Xna.Framework.Graphics.Color.White);
    }

    static void Main()
    {
        using (MyGame game = new MyGame())
        {
            game.Run();
        }
    }
}
xnaSimplestClearable.JPG

このプログラムは、一秒間に60回背景を白で塗りつぶしています。
それをやっているのがDrawメソッドですが、こいつは一秒間に大体60回呼ばれるのです。

これだけひんぱんに背景を消しているので、もう他のウィンドウに隠されても大丈夫です。

さて、注目すべきは一秒間に60回塗りつぶしているという部分です。
普通のプログラム、WindowsFormsなどでは、他のウィンドウに隠れたときなど、描画すべきときにしか描画しませんでした。
しかし、XNAではそのようにはしません。
狂ったように、何も変化が無くても、とりあえず60回描画します
ゲームプログラミングとは、そのようなものだということです。

もう少し細かいところに注目してみましょう。
このプログラムでは、まずMicrosoft.Xna.Framework.GraphicsDeviceManagerのインスタンスを作成しています。
これは、ゲームのウィンドウのサイズやフルスクリーン、それと描画全般を行うGraphicsDeviceを管理するマネージャーです。
(管理(マネージ)するマネージャーとは変な表現ですが、まぁ大目に見てください)

重要なのはこのクラスというよりも、そのプロパティからアクセスできる、GraphicsDeviceです。
このGraphicsDeviceは役割としてはちょうどWin32でいうHDCやWindowsFormsやJavaのGraphicsクラスのようなものです。
つまり、描画はこれを通じて行うのです。
点を表示するにも、線を表示するにも、2D画像を表示するにも、3Dのモデルを表示するにもこのGraphicsDeviceが必要です。
(もっとも、2Dの場合はカプセル化されていて、描画の時には意識する必要はありませんが)

このプログラムではGraphicsDevice.Clearを使って、ウィンドウのクライアント領域を白で塗りつぶしています。
もちろん色は別に白でなくてもかまいません。
でもでも黒でもかまいませんが、Xnaの多くのサンプルでは、空の色に似ているからでしょうか、Color.CornflowerBlueを使っています。
多数決の原則(?)により、次回からはColor.CornflowerBlueを使うことにします。

 

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かんたんXNA その1 ウィンドウの表示

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XNAを簡単なレベルから少しずつ整理していこうと思います。
まずは一番簡単なプログラムから。
class MyGame : Microsoft.Xna.Framework.Game
{
    static void Main()
    {
        using (MyGame game = new MyGame())
        {
            game.Run();
        }
    }
}

これはおそらくXNAの最も簡単なプログラムで、
Gameクラス(を継承したMyGameクラス)のオブジェクトを作り、Runメソッドを呼んでいます。
実行すると(ゲームの)ウィンドウが表示されるだけです。

xnaSimplest.JPG

しかし、このままでは何も描画していないので他のウィンドウで覆い隠すとこんな風に跡が残ってしまいます。

xnaSimplestCovered.JPG

※ちなみに(どうでもいいことですが)、このウィンドウのタイトルはMyGameとなっていますが、これはクラスの名前ではなくて実行ファイルの名前に関係しているようです。
というのも、このコードをコンパイルして出来たプログラムは"MyGame.exe"だったのですが、この名前を"Game.exe"に変更するとタイトルはGameになったからです。

ただ、これはコマンドラインから普通にコンパイルした場合の話で、VisualC#を使った場合には、AssemblyInfo.csのAssemblyTitleがタイトルを表しているようです。

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